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【11】老化と細胞

【11】老化と細胞

シワ、シミなどの老化現象は加齢と共に細胞の数が減ったり、一つ一つの細胞の生産活動が悪化する事によって生じます。


細胞には、入れ替わる細胞と入れ替わらない細胞があります。

 image94.jpg


入れ替わらない細胞


心臓は、心筋という特別な筋肉でできており分裂する事がありません。ですので、心臓や脳には分裂の時のDNAの変異によって引き起こされるガンはありません。脳腫瘍は脳の神経ではなくその周りの細胞によって引き起こされます。例えば、原発性脳腫瘍で最も多いのは栄養や酸素を神経細胞に供給する神経膠細胞のガンで全体の28%を占めています。

心臓や脳・神経細胞など入れ替わらない細胞は子供の頃に数は決定して、後は減る一方です。脳神経細胞にしても記憶はその後増えていきますが、細胞が増えているわけではなく、シナプスの連絡によって記憶量が増えているのです。

こうした増えない細胞は、加齢と共に細胞の数が減って、数が減るためや、栄養を供給する血管の老化の為に栄養不足となり老化現象が出てきます。

そしてこの2つの臓器は、2大死因の一つガンにはならないのですが脳は酸素とエネルギーの25%も消費しますし、心臓も休みなく働く器官なので多くの栄養を必要としており血管の動脈硬化に弱いのです。


入れ替わる細胞

若い時ならすぐに直った傷が、年をとると直りが遅い、肌が衰える、疲れがとれないなどは老化現象としてよく経験されることですが、細胞分裂を繰り返すと、染色体の端にある、テロメアという領域がどんどん短くなることがわかっています。このテロメアの長さは種によって大体決まっていますし、細胞分裂ができる回数も決まっています。これをヘイフリック限界と呼びます。

ヘイフリックは若い細胞で約50回、年をとった細胞では20数回しか細胞分裂できないのを発見しました。

ですが「皮膚の細胞を作る細胞」は制限なく何回でも分裂できますし血球を作る造血幹細胞という細胞も何回でも分裂できます。

分裂回数が約50回というのは繊維芽細胞という細胞で普通の状態では繊維芽細胞は数年に一回の割合で分裂すると考えられています。

それぞれの細胞には分裂できる限界がはじめから設定されており、その回数を迎えて分裂ができなくなることにより老化が発生するという説をプログラム説と呼びます。



 我々の体は一日に4000万の細胞が入れ替わっており、
この入れ替わりを新陳代謝と呼びます。

皮膚や血管、肝臓、腎臓などの細胞が入れ変わりによつて質が落ち機能が低下することが老化で、細胞が前よりもよくなれば、若返ります。




細胞の新陳代謝がきちんと行われている時の周期は、小腸の上皮で約2日、胃は約5日で肌は28日、筋肉や肝臓の周期は約60日。
骨細胞は、幾つもの説があって90日、3年、7年と言われています。


私たちのカラダの細胞のほとんどが5~7年で新しく生まれ変わるそうです。


元気な若さを保つ為には、新陳代謝と細胞の代謝が活発である必要があります。その為には、必要な栄養を充分にとらなければなりません。

細胞は巨大工場

細胞には工場と同じく直接、製造に関わる直接部門と関わらない間接部門があります。


間接部門

なにをどれだけ製造するかなど工場の運営を考えている部門が「核」(DNA)でこの部門長が「遺伝子」となります。

又、遺伝子の命令を工場に伝える役割の社員がRNA(リボ核酸)となります。

直接部門

直接に生産する部門を「細胞質」と呼び、「細胞膜」で守られており、細胞膜には出入りの為の門「チャネル」が幾つもあります。出入りは監視されています。
製造ラインでは、髪の毛や皮膚などが遺伝子の設計図にしたがって組立てられます。この組み立てラインは「小胞体」とよばれて、長い筒になっています。このラインには「リボゾーム」と呼ばれるたくさんの機械が設置されていて蛋白質を組み立てています。

倉庫

出来た製品は、すぐに送りだす事もありますが、いったん倉庫に貯められます。この倉庫を「ゴルジ体」と呼びます。

動力

工場が稼働する為には、エネルギーが必要です。細胞には、このエネルギーを作る「ミトコンドリア」と呼ばれる発電所が数百から数千あって、「ATP」と呼ばれる乾電池を生産して、配給しています。このATPを作る時に酸素が使われます。



原材料

細胞工場へは、毛細血管から原料をうけとります。毛細血管が入らないところでは、組織液が運搬役となって供給します。ブドウ糖やアミノ酸はナトリウムイオンの濃度勾配を利用して吸収され、老廃物の排出にはカリウムイオンが使われます。

加齢によって体内で作り出される栄養素が減少する為に細胞の質が悪化していきます。体内でつくられる栄養素の齢による変化を見てみると、血液中の栄養素のピークは15-16歳頃でそれからは下降線をたどります


「老化の原因はxxx不足でxxxを補えば若返る」という言葉は、間違いではないですが、オーバートークです。

加齢と共に色々な栄養素が不足します。IFF-1、コエンザイムQ10、,コラーゲン、ヒアロエン酸、コンドロイチンを見てみます。


* IGF-1

  IGF-1(インシュリン状成長因子)は人体の殆どの細胞、特に筋肉、骨、肝臓、腎臓、神経、皮膚に存在して筋合成、筋分化、加齢、筋損傷、筋疾患、蛋白代謝、糖運搬、グリコーゲンやトリグリセリド合成などに必要です。

IGF-1は、
15歳をピークとして、加齢によって減少します。IGF-1が不足すると、細胞の合成が遅れたり少なくなってしまう為に色々な老化現象が生じます。


加齢に伴う血中のIGF-1の推移

参考資料 米井嘉一著 「抗加齢医学の基礎」

 



*コエンザイムQ10



コエンザイムとは、酵素の働きを助ける「補酵素」と呼ばれる物質で、ミトコンドリヤでエレルギーを作る時に酵素の働きを助けてくれる成分です。

このコエンザイムQ10も、20歳を過ぎると、減少して、60歳では、心臓では50%に減少してしまします。

Q10が不足するとエネルギー不足になって代謝が遅れて色々な不都合が起こります。





* コラーゲン



コラーゲンは、筋肉や皮膚や関節、血管を作る材料となります。

コラーゲンが不足すると、肌のシワやタルミ、筋肉が落ちたり、軟骨に問題が出るなど老化現象が現れます。

コラーゲンは加齢と共に一貫して減少します



* ヒアルロン酸


ヒアルロン酸は保水能力が非常に高く、皮膚の他に関節液や関節軟骨などの関節や、目の硝子体にも多く含まれています。

ヒアルロン酸が不足すると、関節の痛みや肩凝り、疲れ目などの症状が出ます。

ヒアルロン酸は加齢と共に一貫して減少し、60歳には、若い時の半分になってしまいます。




* コンドロイチン
* コンドロイチン

コンドロイチンはヒアルロン酸などとムコ多糖の一種で、細胞の間や軟骨などに含まれており、特にコンドロイチン硫酸Aは、加齢と共に著しく減少します。





補うべき栄養とは


細胞に栄養が行きわたらないと生まれ変わるたびに元気のない細胞になっていき老化が加速します。老化を止める為には、この不足した栄養素を補わなくてはなりません

補うべき栄養とは、細胞という、化学工場に必要な3つの機能を果たす物に分けられます。


①工場は、エネルギーがなければ動きません
②原材料がなければ、つくれません
③造る担い手がいなければつくれません

細胞の質が落ちるのは、エネルギーや必要な栄養素が細胞に供給されなかったり、加齢によって栄養を作り出せなくなるない為に新しい細胞が不完全となるために起こります。 



栄養素といっても役割が異なります。これら栄養素のバランスが大切です。ですが、バランスは、常に変化しますので、決まった量がある訳ではありません。

栄養バランスについては、別項目でお話しします。
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